奈良はサイクリングが楽しめるたくさんのルートがありますが、特に3つの大規模サイクリングロードは自転車・歩行者専用に作られた区間もあり走りやすい。
そのうちの1つが奈良公園を起点として法隆寺まで伸びる「奈良サイクリングロード(奈良自転車道)」です。
東大寺や興福寺、薬師寺、法隆寺と奈良を代表するお寺をめぐる観光にも使えるこのサイクリングロードについて詳しく紹介をします。
サイクリングロードやコースの紹介
奈良サイクリングロード(奈良自転車道)は通称名で、正式名称は「奈良県道266号奈良西の京斑鳩自転車道線」。
全線の距離は21.9kmで、近鉄奈良駅前を起点として、法隆寺南大門を終点とする自転車道です。
こちらのマップの青い部分が奈良サイクリングロード。
マップ上の緑部分が「飛鳥葛城自転車道」、赤が「大和中央自転車道」です。
3つのサイクリングロードはコースが続くような感じなので体力がある人は、一気に走破することもできそうですね!
奈良サイクリングロードとはいってもすべてのルートが自転車・歩行者専用区間ではありません。
ルートの多くが車道や歩道との共用区間になるのはちょっと残念な点ですね。
また、近鉄奈良駅前から西大寺までは迂回して遠回りになり、しかもアップダウンもあるので西大寺まではサイクリングロードを通らないという選択も良いでしょう。
自然の中を走り抜けるという感じで、私もこの区間を一度走った時は坂が多くてかなり疲れました^^;
それからは西大寺や木津川から奈良駅付近にアクセスする時は、このサイクリングロードを使わずに一般道を走ります。
難易度
奈良サイクリングの全線の距離は20km程度でそれほど長くありません。
ただ、近鉄奈良駅~西大寺間は、途中山間を走り坂があり少し辛いため、体力に不安がある人にはちょっとしんどいかも。
特に法隆寺起点から奈良駅を目指す場合はこの区間で登りが多くなるので、西大寺や平城宮跡歴史公園までという選択も良いでしょう。
こちらの動画でサイクリングロードのコースの様子がわかりますので、どんなコースかチェックしてみてください。
奈良自転車道を実際に走ってみた感想ですが、歩道を単に緑の色を塗って自転車道にしたところもあり、車道を走りたくなる場面もしばしばあります。
自転車道らしい区間も歩行者もけっこういますので、ロードバイクでスピードをガンガン出して走るという感じはなかなか難しいです。
アクセス・輪行情報
自転車道の起点である近鉄奈良駅、終点付近のJR法隆寺駅からのアクセスが便利で輪行にも適しています。
JR奈良駅も近鉄奈良駅から自転車ですぐなので、JR奈良駅スタートでもOKでしょう。
西大寺や平城京跡をスタートや終点とした場合は、近鉄大和西大寺駅からスタートすると良いでしょう。
奈良サイクリングロードの観光
奈良自転車道の途中にはとにかく観光スポットがたくさん。
サイクリングではなく、観光としての寄り道の方が多くなるぐらい、特に有名な寺社があるのが魅力です。
近鉄奈良駅周辺だけでも、東大寺、奈良公園、興福寺、春日神社など日本を代表する観光スポットがあります。
初めて奈良を訪れる人なら、観光が楽しくてサイクリングの時間がなくなることだってあるぐらいでしょう(笑)
その他にも法隆寺、薬師寺、平城京跡、郡山城など見どころは満載です。
20kmですから一気に走れば2時間もかからないぐらいですが、途中どこにも寄らないのはもったいないですよね!
1泊2日で奈良自転車道を往復して、観光スポットを巡りながらポタリングのように走るのも面白いでしょう。
ゆったりと走るぐらいがこのコースにはあっています。
休憩と食事
観光スポットを休憩場所とすれば、観光も楽しめて一石二鳥です。
ただ、法隆寺や東大寺・奈良公園などは起点や終点となるので、休憩場所にはちょっとなりにくいですが(笑)
食事の場所も奈良はそもそも観光地なので困る事もないでしょうが、やや観光地プライスでちょっと高い所もあります。
途中の自転車道の中間ぐらいの大和郡山にコスパの高いオススメのお店があります。
少し自転車道からは離れますが、行ってみる価値はありますよ!
まとめ
奈良サイクリングロードを走破するとなると、やや上り坂が少なくなる近鉄奈良駅を起点として法隆寺を終点とするのがオススメです。
西大寺から奈良駅までのルートは迂回をしてアップダウンが多くなるので、観光や食事も楽しみたないのならこの区間は一般道でショートカットするのも良いでしょう。
途中観光スポットなどの見所が方法なので、ゆったりとポタリング感覚で走りたい自転車道です。